「雅結寿」という名前に込めた3つの願い

「お店の名前、何て読むんですか?」

よくそう言われます笑

読みにくいのは承知の上なのですが、この3文字に私たちの思いをぎゅっと込めたくて。 今日はそのお話を少しだけ。

一文字目「雅」

雅(みやび)という字は、平安時代の宮廷文化とも関連が深いそう。

雅やかって言葉、私の中ではギラギラ、ピカピカした美しさというよりも、 落ち着いた上品で優雅なイメージ。まさに日本的な美しさを感じるんです。

決して派手ではないけれど、素材の香りをゆっくり感じながら、 口に含んで、余韻を楽しむ。

そんな、ほっと一息つけるような、雅やかな時間を過ごしていただきたいなと。

二文字目「結」

結(ゆい)は、文字通り「結ぶ」こと。

ご縁って本当に不思議ですよね。 人、食、土地、文化。
日々のあちこちの出会いが積み重なって、 今の自分、この瞬間が生まれている。

振り返ると、おだしとの出会いも、お店を手伝ってくれる人たちとの出会いも、 そしてこれを読んでくださっている方との出会いも、 全部ご縁のおかげだなと、しみじみ思います。

私たちはこの縁によって生かされている、と言っても過言ではないなと。

三文字目「寿」

寿(ことぶき)には、寿ぎ(ことほぎ)という
自然の恵みや命を慈しみ、感謝する心が込められています。

出汁の素材は、海や山の自然から生まれたものです。 昆布、かつお、煮干し、しいたけ。
それぞれが、大地と海の時間をかけて育まれた、まさに命の結晶。

一杯のおだしには、そうした自然の恵みへの感謝がそっと宿っていると感じています。

雅やかな時間、人と人のご縁、自然への感謝。

この3つが重なるところに、雅結寿があります。
店名は造語なので、読みにくくてごめんなさい(汗)

でも、漢字を見るだけで私たちの思いを少し感じてもらえたら、 こんなに嬉しいことはないなと思い、この名前にしました。

お店をオープンして、気づけば10年が経ちました。

続けてこられたのは、本当に、関わってくださった全ての方々のおかげです。 たくさんのご縁と、自然の恵みに、改めて心より感謝いたします。

これからの10年も、この3文字に込めた思いを忘れることなく、 一杯一杯、丁寧に歩んでいきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

雅結寿(みやびゆいのじゅ)は、世田谷・三宿の飲むおだし専門店です。