旨味の重ね合わせ ― 土曜のお昼、冷蔵庫のあるもので

今日という日を vol.2

土曜日のお昼。冷蔵庫のあるもので、簡単にごはんを作りました。

昨日のごはんの残り。このところ、お水を多めに入れてお粥みたいにして食べるのが気に入っていて、その残り。そこに、数日前パスタで使ったトマトのホール缶が少し残っていたので、それを混ぜて。味付けは、醤油とごま油と塩。小さなパエリアパンみたいなものに薄く広げて、上にチーズ、塩昆布、卵をのせて焼き上げる。それだけの、本当にシンプルな一皿です。

これが、とてもおいしくできました。

食べていて思ったんです。トマトにもチーズにも旨味がある。グルタミン酸の旨味。今日はかつお出汁は入れていなかったけれど、お肉やソーセージの旨味を足したらもっとおいしくなったのかな。いえ、これでも十分おいしい。

でも食べていく中で、やっぱりここに奥行きを足したいな、と思ったんです。

出汁、日本的な旨味がベースにあると、素材それぞれのおいしさがひとつに調和して、一体感が生まれ、厚みのあるおいしさになる気がするんですよね。

出汁が土台にあると、みんなが調和しやすくなる。まるで料理の指揮者みたいに。

最近すごくお気に入りで使っているのが、大分県日田市で作られている鮎の魚醤です。ナンプラーのような癖がまったくなくて、日本料理にも使いやすい。

お料理に少し入れるだけで、ぐっと奥行きが出るんです。

それぞれの素材の旨味の重ね合わせを意識しながら料理するのって、本当に楽しい。

必要に応じて調味料を少し足すだけで深みが出て、おいしくなる。

最近さぼっていたけれど、以前は昆布や出汁パックをお水に入れて水出しし、冷蔵庫にストックしていました。出汁を常備しておくと、味噌汁も格段においしくなるし、どんな料理にも使える。ひと味もふた味も、ぐっとおいしくなる。やっぱり出汁の力ってすごいなと思います。

うちのお店は「飲むおだし」の商品がメインですが、手軽にお家の食卓に奥行きと深みを表現できるような、お料理用の出汁の商品も増やせたら良いなと、今日ふと思いました。

今日も皆様にとって良い1日になりますように。